くずみーのくずかご

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今、死が熱い!私が死を選ぶ理由

日本の平成26年度の自殺者は25,427人
内閣府http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/h26.html)。

このデータからもわかるように、今多くの人に“死”が選ばれています。ちなみに、推定人口が約25,000人程度の市やそれ以下の市も多くあることから、1つの市が全滅するレベルで死が選ばれていることが分かります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%B8%82%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E9%A0%86%E4%BD%8D

また、Googleで「死にたい」と検索すると、
・専用の相談連絡先が自動で出てくる
・自殺防止ページがSEO(検索で上の方に出てくる)的に強くなっている
など、非常に手がかけられていることから、今注目のワードであることが分かります。

昨今のSNSなどを見てみても、「死にたい」や、それに準ずるワードを呟いている人を多く見かけます。

かくいう私も“死”の支持者です。

今水面下で選ばれる“死”。しかしなぜ死が支持されるのか理解できない方も多くおられると思います。
ということで今回は、今なぜ死が支持されるのか、私なりの見解を記していこうと思います。


○全ての嫌なことから逃げられる効率的な方法である
これが最も死が多くの人に選ばれる理由と言っても過言ではないでしょう。
死んでしまえば、今感じている嫌なことや苦しい事から解放されます。
生きている以上何かしらの苦は伴うものですが、それが人より大きい、耐えられない、という人が救われる道として、選ばれることが多いです。


○生(せい)は、経営的に赤字である
今回、私が最も主張したいのが、この論です。
何を言いたいかというと、生きること、そして死ぬことは、企業の経営と同じように説明できるのではないかという持論です。

具体的に例を出して説明しましょう。

1.順調な企業
これまでが順調で、これからも順調に経営していけることが予測される企業は、これからも経営を続けていくでしょう。「これからも経営していきたい」と考え、経営をやめてしまうことなど考えもしないでしょう。
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2.将来的に期待の持てる企業
仮に今、経営状態が厳しくても、将来的に経営がうまくいくビジョンが見えている企業は、経営を続けていくでしょう。「今経営をやめては勿体ない、数年後には必ずうまくいく」と言ったような希望を持っているので、経営をやめることはしません。
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3.現状も厳しく、将来的にも期待の持てない企業
これまで経営してきた結果も厳しく、将来的にも現状が良くなるビジョンが見えない企業は、経営をやめてしまうことを考えるでしょう。
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ざっくりと言うと、「儲かる(もしくはその見込みがある)なら経営するよね。儲からないならやめるよね」ということです。


ここで、3の例について考えてみましょう。
企業を経営するためには費用が掛かります。
「固定費」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。簡単に言うと、企業を経営していく上で、何もしていなくてもかかってくる費用です。例えば、経営に必要な建物を借りていたら、何もしていなくてもその賃借料がかかります。それが固定費です。

経済学的な視点で言うと、この固定費よりも稼ぎが少なくなったら経営をやめた方がいいという判断をされます。

例を出すと
ひと月の利益:100円
ひと月の建物の賃借料:120円
の時は、経営を続ければ続ける程マイナスが増えていくのです。
そして、こういった場合は、経営をやめてしまうべきという結論が導かれます。しかも、長く続けるのではなく、すぐにやめるべきなのです。
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もうお気づきかもしれませんが、これらは全て、“生きること”を“経営”に例えたものです。日々を生きる中では、何かしてもしなくても何かしらのつらい事、苦しいことなどのマイナスがあります。もちろん、幸せなこと、嬉しいことなどのプラスもあるかも知れません。しかし、それらを比較したとき、マイナスがあまりに大きかったら、生きることをやめてしまうことを考えてしまうのです。先ほどの図のように、このまま経営を続けていても、赤字が大きくなっていくだけだ、と、そう考えてしまうのです。

もちろん、そのプラスとマイナスの感じ方は人それぞれです。利益が出やすい仕事、出にくい仕事、固定費が多くかかる仕事、かからない仕事、等々…。
なので、それを考えずに「なんで全然利益が出てないんだ」「私よりずっとましな売上じゃん」などと言ってしまうのは、少しずれた言葉にとらえられることが多いです。


言葉に言及したので、おまけ的に書いておくと、
「死にたい」と言っている人に多くの人がかける言葉のパターンはいくつかありますが、それを経営のたとえに置き換えてみてみると、おかしなことを言っているものがあります。

・「生きていればいつかいいことがあるよ」
これは、経営に言い換えると、「経営してればいつか利益が上がるよ」となります。
貴方が経営者で、1年、2年、3年…と経営する中で、借金が20万、40万、60万…と増えているときに、「経営してればいつか利益が上がるよ」と言われたらどうでしょう。「よーし、じゃあどれだけ赤字が増えても借金しまくって経営を続けるぞー!」となるでしょうか。

・「死ぬ勇気があればなんだってできる」
よく言われる言葉の代表格ですね。これを言い換えると、「経営やめる勇気があればなんだってできる」になります。「じゃあ赤字まみれだけどもっと続けよう!」「破産寸前だけど借金して新事業に参入だ!」こんな気持ちになる経営者はいるでしょうか。

・「悲しむ人がいるよ」
これは確かに納得しうるものなのですが、経営に例えると、赤字を出しまくっているゲーム会社が一部のファンのために赤字を膨らましながら経営を続けているようなものです。経営の主体は自分です。人の事よりもまず自分のことを第一にして生きなければならないのです。これは、どんな人だってそうです。企業だって、慈善事業でやっているわけではないのです。


いかがだったでしょうか。これが「死にたい人」の気持ちの一例です。
「死にたいとか言うの理解できない」という人に、少しでも理解してもらえたり、「死にたい」という人に少しでも共感してもらえたらうれしいです。


では、どうしたらよいのでしょうか。
それが分かっていれば、私も常々死にたい等とは言わないのですが、この経営の例えで言うと
・利益を増やす
・希望を見つける
・費用を減らす
ということが、解決のヒントになります。

費用よりも利益の方が大きければ(日々のマイナスよりもプラスの方が大きければ)、経営を続けていこうと思います。また、「この先このペースでいけば儲かるんだ」という希望(というか予測)があれば、経営を続けていく気になることでしょう。
それらがどうやって得られるかは、それぞれの事業形態によります。「絶対に儲かる方法」は(たぶん)ありません。


「じゃあなぜ筆者は生きているんだよ、そんだけ言ってるし死にたいなら死ねばいいじゃん」と思う方々もいらっしゃることでしょう。

なぜ私が生きるのか。それは、
「子会社が経営をやめると親会社の経営が立ちいかなくなるから」
です。

それでは、最後までお読みいただいてありがとうございました。