カウンセリング その3
上司が変わり、環境の変化に苦しんでいた。
前の所属ではある程度頼ってもらえる程度には仕事ができるようになっていた。
しかし、異動になってしまえばそれらはリセットだ。僕は新入社員へとなり下がった。
上司と合わなかった。いろいろと教えてくれるし、世の中の基準で言えば言い上司なのだと思う。
ただ、僕は世の中の基準なぞから外れたあまりに弱い存在であり、上司のたまの注意に怯えるようになった。怒号を浴びせたり暴力をふるったりは一切ない。注意し、教えてくれるのだ。いい上司のはずなのだ。しかし、僕はそれが怖い。軽く注意されるだけでも怖い。
前の部署で僕を悩ませた人物から離れられたというのに、今度は上司が悩みの種になってしまい、僕はたまらずカウンセリングに駆け込んだ。
Q.「そんなんダメやろ」と注意されるだけでも怖くていられなくなる
A.それは注意だと思わなくてもよい。口癖のようなもの。
上司に認められようとすると疲れる。しんどくなってしまう。なので、認められようとしなくてもよい。ダメな奴だと思われるくらいの気持ちでよい。上司と合わないと思うのであれば無理に合わせる必要もない。自分が頑張れば頑張るほど、「言えばできるやつだ」と思われて仕事の要求がエスカレートする。
2回注意されたら考える。1回でわからないと相手に思わせる。相手が怒っても殴られたり怒鳴られたりしない。いくらイラつかせてもよい。「ちゃんとやらない」。
頑張りたいと思える人のもとで頑張ればよい。そうでない人の元では頑張らなくてよい。
上司の中でダメだと思われても、それで自分がダメということにはならない。
これをすぐに実行できなくても、「こういう風にしていいと言っていたな」と思うだけでも良い。
Q.注意されるのが怖い。なぜなのか。
A.注意されることに慣れていない。注意されると自分の全部がダメであると受け取りがち。AとBとCができていないだけで全部がダメということではない。
完璧にできていないとダメと思っている節がある。仕事は定時に行って定時までそこに行けば合格である。仕事ができているかどうかは関係ない。そこにいるのが仕事である。
なかなか簡単に実行できるようなものでもないが、心がけていく。