ホールド神様に感謝し、素敵なクライミングライフを
ボルダリングジムに宿る“ホールド神(がみ)様”の存在を、あなたは信じますか。
既に信じている、という方は、より一層の信仰で一緒に高みを目指しましょう。
これから信じる、という方は、ともに歩み、登りましょう。
残念ながら信じていない、という方。
最近新しい課題をクリアするペースが落ちてきていませんか。
保持したいホールドが保持できずに困っていませんか。
同じジムの人との実力に差が生まれてきていませんか。
これらはホールド神様への信仰、特に「感謝」が足りていないために起こるものなのです。
信じていないという方は今からでも遅くはありません。ホールド神様のことを知り、感謝の心を伝えることで、より楽しいクライミングライフを過ごしましょう。
ホールド神様のことをご存知ないという方のために、ホールド神教の概要を説明いたします。
○クライミングの作法
課題にチャレンジするとき、何もせずにそのまま登り始めていませんか?
これではホールド神様の導きを受けることができません。ホールド神様は我々を助けてくれる存在です。上手なクライマーの多くはホールド神様の導きを受けることで実力以上のクライミングができるのです。それではクライミングの作法を紹介します。
1.登りたい課題の正面に立ち、一礼
“登る”ではなく“登らせていただく”という気持ちが大切です。
2.登りたい課題をしっかりと見つめ、心の中で登る手順をホールド神様に伝える
使うホールドの順番を唱えるのではなく、ホールドを目で追いながら「このホールドの、このあたりを、右手で持ち、重心は…」というように、詳細な手順を心の中で唱えます。ホールド神様も情報なしではクライマーを助けることはできません。事前にしっかりとお伝えすることで、ホールド神様からの助けを受けることができます。
なお、苦手なムーブや忘れがちなことなど、特に気を付けたいポイントがある場合は手順を唱えた後に声に出してホールド神様に伝えましょう。大きな声を出すのが恥ずかしい方は小さな声でも構いません。
3.一礼し、心の中で音楽を流しながら登り始める
映画やドラマなどで「勝つときに流れるBGM」というものがあります。そういったものに心当たりがあればそのBGMを、心当たりがなければ好きな映画のオープニングテーマなどを心の中で流しながら登りましょう。しょぼくれた気持ちそのものはホールド神様といえどもどうすることもできませんし、そのような気持ちのままホールド神様の導きを求めることは失礼に当たります。課題を登るそのときだけは気分を高揚させて「絶対に登れる!」という心構えでホールド神様の導きを一身に受けましょう。
4.登り終わったら一礼
課題をクリアできてもできなくても、ホールド神様に感謝の意を伝えます。今回登れなくてもホールド神様は助け続けてくれます。
○ホールドと対話する
ホールドは生きています。持つことが難しいホールドがある場合は、まず優しく撫でて敵意がないことを伝えます。その後、いくつかの持ち方のパターンを試したあと、心の中で「こうやって持つからよろしくね」と言いながら一番持ちやすい持ち方をホールドに覚えさせてから課題にチャレンジします。
○ホールドに感謝する
ホールドと対話しても保持できず振り落とされてしまう場合は、ホールドへの感謝が足りません。登らせてくれてありがとう、支えてくれてありがとう、と感謝を絶やさないことが大切です。振り落とされても感謝を伝えるつもりで繰り返し登りましょう。時には感謝の気持ちを込めて1000回ブラッシングを行うことも大切です。1000回のブラッシングが難しい方は、いつもの3倍ほど(あなたの感覚としてかなり多めにブラッシングしたと感じるくらい)ブラッシングしましょう。
ホールド神様を信じる気持ちと、感謝の気持ちがあれば、ホールド神様はあなたを導いてくれます。
信じなさい…信じなさい…