くずみーのくずかご

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モンハンが楽しいというだけの話

タイトル通りだ。特にひねりも何もなく、ただモンスターハンター、通称モンハンが楽しいという話をする。

 

1月20日、僕はモンハンとPS4の同梱版を予約した。PS4は安くない。事前に色々と情報を調べたり、新品と中古のデメリットを見比べたりして結構な時間を使った。これまでなかなか自発的に最新ハードに手を出してこなかったが、今回ばかりは違った。

1月26日、僕はモンハンとPS4を手にした。


モンハンは僕の青春だった。中学生の頃、PSPでモンハンが発売した。親の影響でスーファミ中心に遊んでいた僕は、正直みんなに置いて行かれるのが怖いということもあって、PSPごとモンハンを買った。初めて自発的に買った最新ハードだった。


瞬く間に友達の輪が広がっていった。これまでの親しい友達はもちろん、同じ小学校だったのにそんなに関わりのなかったやつ、違うクラスにいる名前と顔以外情報がないやつ。いろんな人と狩りを繰り返し、ゲーム内の名刺代わりであるギルドカードもどんどん増えた。


初めて友達の家に泊まった。初めて徹夜をした。学校の昼休みに先生の目を気にしながらリオレウスを狩ったりした。RPGばかり遊んでいた僕は一気にモンハンにドはまりし、簡単なクエストから難しいクエストまで全てクリアし、誰も気にしていなかった「称号」をコンプリートしたりしていた。

普通一人でやろうともしないとクエストを一人でやってのけ、友人から「全部一人でやってのけるやばいやつ」の称号も得た。


みんながひとしきり極めきり、狩りをやめてゲーム内でボウガン片手に鬼ごっこを繰り広げながら「2作目でないかなぁ」と願い続けて数か月、「MHP2nd」発売決定の情報が舞い込み僕たちは歓声を上げて喜んだ。


発売時期がちょうど高校受験と被っていた。みんなで「買うだけ買って、受験が終わってから開封しよう」と誓い、勉強した。1人を除き全員が受験前に開封して一緒に遊んだ。全員が志望校に合格して笑った。深夜まで遊び倒し、理由のない大爆笑に全員が感染して呼吸困難になりかけた。


モンハンが下火になっても僕たちは仲間だった。大人になっても一緒に遊ぶ仲になっていた。


ハードが3DSに移り、僕たちは狩りをやめてしまった。1000時間以上も慣れ親しんだ「モンハン持ち」(左手の親指でアナログスティックを操作しながら左手の人差し指の先で十字キーの右を、人差し指の第2関節で十字キーの左を押す持ち方を指す。たぶんローカル。)ができなくなってしまったことも大きな要因の1つだったように思う。それからはモンハンがPS3に復帰しても誰も手を出さなくなってしまった。


だがしかし。PS4で登場したこのモンハンワールドは謎の魅力があったようで、それを感じた昔の狩り仲間が購入すると言い出した。


「また昔みたいにみんなでモンハンできたら楽しくない!?」


そのイメージが僕の心をくすぐった。もうみんなでモンハンがしたくてしょうがない。しかしうちはネット回線が引かれておらず、ポケットWi-Fiで日々のインターネットを得ていた。しかも立地的な問題か電波が悪く、パラボラアンテナを自作して電波強度を稼いでいた。アンテナは最大まで立たない。果たしてこんなしょうもない設備で最新ゲームのオンラインプレイが楽しめるのか。もし無理だったらどうしよう。PS4買い損ではないか。ということで悩みに悩んだ結果、またみんなでモンハンがやりたすぎるので購入を決意した。ネットがダメだったらその時考えよう。最悪自費でネット回線を引くか最新型のポケットWi-Fiに買い替える。


そうして僕の手元に最新ゲームがやってきた。今までも最新ゲームをやる機会は何度かあったが、説明書を読むどころか包装を開ける時間すら惜しいくらいにわくわくしたのは久しぶりだった。半裸の彼女を目の前にした童貞中学生のように急いでプレイの準備を進めた。PS4をネットにつないでみると、存外問題なく動いていた。


設定作業もそこそこに、僕はモンスターハンターのせかいに、レッツゴー!した。Twitterなどで何となく聞いてはいたが、まずキャラメイクが楽しい。自由度がめちゃくちゃ高い。リアル路線なのでデフォルメキャラをモデルにするのは無理だったので、僕はガッキーの画像を手にキャラメイクをすることにした。完成したのがこちらだ。

 

 

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うーん、かわいいけどガッキーではない。しかしこの時点で開始から1時間以上経っていたのでこれで良しとする。試行錯誤を繰り返し、もう無理だと判断した。


10年弱のブランクを経て僕は再び狩りを始めた。基本的に大剣使いであった僕だが、知らない武器がいくつかあったのでとりあえず色々触ってみて、今回は操虫棍をメイン武器として進めることにした。

 

昔なじみの世界なのに全く慣れのない感覚が面白い。見たことのない世界を歩き回る。まるで外国にやって来たようだ。


初めて大型モンスターと出会った。すごい迫力だ。戦ってみる。ブランクがあるとはいえ、さすがは青春を費やしたゲームだ。何となくの感覚が働いて攻撃をよけられる。難なくクリア。久しぶりに楽しい。


ネットに関する不安を話していた友人から「オンラインでやってみる?」と声がかかる。昔と色々違うので悪戦苦闘しながらオンラインプレイが始まる。


若かりし頃狩りを共にした仲間と、10年近くの時を経て、再びモンハンをやる。そのシチュエーションだけでもテンションが上がった。中学生だった僕たちは、いつの間にか社会人と呼ばれる存在になっていた。


心配していたネットは全く問題なく働き、快適にオンラインプレイを楽しむことができた。


友人も僕と同様ブランクがあったので、アイテムポーチの素材や弾薬が別枠になったのが便利だとかオトモが優秀になったとか言い合った。お互いに全く知らない世界を歩き回り、こんなのがある、ここにアイテムがある、とあちこち探検した。


たのしい。ひたすらに楽しい。あの青春の日々が、全く別の世界で再び体験できている。


すごいね、すごいねとひたすらに興奮していた。


リオレイアの討伐に出かけた。PSPの画質から一気にPS4まで飛んだのでその綺麗さに圧倒された。細部まではっきりわかる。それでいて、昔と同じモーションがある。しっぽの動きや頭の向き、ブレスを吐く回数、向き、順番。あの頃と同じだ。ただいまリオレイア。僕はこの世界に帰ってきたよ。またよろしく。


知らない、狂暴なモンスターに出会った。怖い!怖くてなかなか近寄れない。と思っている間に攻撃を食らった。残り僅かな体力で気絶し、終わったかと思いきや、友人が昔と変わらぬタイミングで生命の粉塵(回復アイテム)を使ってくれた。昔から粉塵を調合分まで持ってきてくれたっけ。


しっぽを切った瞬間に剥ぎ取りに行ってしまった。モンスターの攻撃が眼前に迫る。明らかに危険なタイミングでも即剥ぎ取りに行って攻撃食らってみんなで笑ってたなぁ。


モンハンはプレイに時間がかかるので、社会人になってからプレイできるのか心配していた部分もあったが、実際にプレイしたらそんなことはどうでもよくなっていた。ちょっと夜更かし気味になりながら、もっとやりたいなーと思いながら寝る。それでもよかった。そのくらい楽しい。昔不便だなぁと思った部分はほとんど改善されていて、ほとんどストレスなくプレイできる。PSP時代みたいに集まらなくてもそれぞれの家で予定の合うときに即プレイできる。


友人は「昔の仲間をもっと誘ってみんなでやろうぜ!」と意気込む。あの頃みたいにみんなで騒いでモンハンができる。青春が戻ってくる、それはうれしいを超越した感覚だった。

 

モンハンが楽しくてしょうがない、というだけの話。