くずみーのくずかご

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heddo-hon.winter 視聴の感想

◆はじめに

・今本作品の存在を知った人は視聴できない
・ネタバレ注意
・批判や批評の意図はない


 「ヘッド本。冬」とは、配信で視聴ができる映像および音声作品。配信期間は2023年12月22日~2024年1月7日(延長された結果)であり、この期間だけ視聴することができる。チケット販売期間は12月2日~12月22日までであり、私がこの記事を書き、アップロードしている日には既に視聴することができないのでご了承いただきたい。

 本記事がアップロードされる頃にはもう視聴できないので、多少、一般的にネタバレとされる部分に触れる。もし再配信があった際などはご注意願いたい。

 加えて、私は文章を書くことを趣味の1つとしており、感想を書きたいだけで誰かや作品を批判する意図は一切ないので、ないとは思うが万が一関係者の方や本作品に思い入れの強い方がこの記事を目にしていらっしゃる場合はその点ご留意いただきたい。

 

 

 

 

 

 

 


ーーー以下スペースを空けてから内容に触れるので注意ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 


◆全体的な感想
 今回は前作「ヘッド本。秋」でなんとなく仕組みがわかっていたので物語に入るまではスムーズだった。
 今回も「秋」と同じくオムニバス形式。「秋」で登場した人物が「冬」に登場したりもする。
 また、今回は1つ1つの話がわかりやすかったので物語を咀嚼するうえでは助かった。「秋」に比べて一話完結に近い形だったからだろうか。伏線がないと読み取れない部分も少ないと思った。
 一話完結に近かったので、前回のような「あれ、終わっちゃったぞ?」感は薄かった。伝えたいメッセージを1つ。これに短編のエピソード1つ、それがいくつかセットになっている感じである。
 「多分これ伏線回収な気がする」という部分はいくつかあったが、ちょっと回収しきれなかった。人の名前が覚えきれなかったので、人名と相関図についてメモをとりながら見れば良かったかもしれない。
  非常に重い話の後ポップな話を配置してくれたおかげで気持ちは楽だった。けど猫と、なんの生き物だ…?
 「秋」で、超能力とかの話が出てきていた気がしていて、「冬」でもそれに近いものが登場したが、これは回収された…のか?
 
 どう考えても作品の本質ではないのだが、メタなバラエティの部分がとても好きだった。これだけで1コンテンツ作ってもらえませんかね。「笑ってはいけない」とまではいかないけどいいマイクを使っているから過度に大きい声を出してはいけない、というのがちょうどいい塩梅だと感じた。
 
 

◆うるせぇ話
・挿入歌の音量バランスもうちょいなんとかなりませんかね。急に大きいのでびっくりする。

 

・前回の「ヘッド本。秋」から引き続きの話で、かつ結構難しい寄りの話だが、前回のストーリーの復習を記憶だけに頼る必要があった。何かしらで「秋」のあらすじだけでも復習できたらうれしかった。購入プランの「スウィート(最上位のやつ)」だとデータパンフレットがついてくるそうだが、それで復習可能だったのだろうか。ただ、「冬」の配信最終日である今日現在、まだ「秋」のグッズ関連が届いていないので確かめることは叶わない。そのため、「冬」を見終わった今でも「秋」の時に覚えた疑問感が解消されないままとなってしまった。「マリアビートル」を読む前には「グラスホッパー」を読み返したいのである。また、「秋」の商品が届いていないのに「冬」の物販が始まり、そして終わったので、できれば「『秋』で買ったこれ良かったし『冬』でも買いたいな」みたいなムーブができるとうれしかった。

 

・音ズレ
「秋」にもあったんだけどチェック体制大丈夫か…?映像作品なのか、音声作品なのか、制作陣はどっちとしてと捉えているのだろうか。

 

・服と役
 服と役を結び付けて見てしまう。違う役で同じ服を着ているとちょっと混乱してしまう。何なら「秋」と同じ服装で違う役、というパターンもあったので結構難しい。演者を演者として出演させていて、あくまで演技は声だけ、ということなのだろうか。

 

・販促等
 100%余計なお世話だが色々心配になる…。

 

・小噺のシーン
 マイク映って大丈夫?あと空調かなんかのノイズ乗っちゃってない?と勝手に心配になってた。

 

・幕間BGMの切り方
 バツッと切れてしまってるので、ちょっと乱暴感を覚えたが何かしらの演出なのだろうか。フェードアウトとかしてもらえると優しいと感じた。


◆推し活としての側面
 私は出演者の1人である詩野さんが所謂「推し」であり、それがきっかけで「秋」「冬」を購入するに至っている。以下は推しを見て思った点である。

 

・手と指
 白い手、細くて長い指に目を奪われる。台本を支える指の形が美しい。

 

・案内人の役
 「秋」でも同じ役があったと思う。黒くて長い髪、黒いワンピース、落ち着いた話し方。本当に美しい。落ち込んだ時に寄り添われたら本当に泣いてしまうと思う。本作の詩野さんの役の中で一番好き。普段の、賑やかにお話をされる詩野さんを知っているとより魅力的に感じられる。

 

・役所の人の役
 下の方で結んだポニーテール、大きめのワイシャツに腕まくり。”良い”。

 

・暗いエフェクトがかかっている役
 髪に目が行く。ボサっと、とまでは行かないが、先ほどまでと比べて若干の乱れ感がある。きっと役作りなのだろう。細部にまでこだわっている。あぁ、この人と不倫だなんて、絶望するほど刺激的なんだろうな。
 こちらを見て涙ぐんだ声での「君の仲間になりたかったよ」は脳を介さず心を直接握ってくる感じがした。

 

・正義の味方の役
 あんなに重い役の後ぽよぽよの役をやってるのかわいい。ここで気づいたけど詩野さん、ちゃんと原稿から目を離して前を向いている時間が他の人より長い気がする。えらい。…これどこ向くのが正解なんだ…?あと、「(聞かせてくれ)→くれ!くれ~!」の時の声と表情、守りたい。

 

・作家の役
 眼鏡ありがとう~~~~!!好き好き~~!!あとポニーテール!!喋り方が(僕の知っている)普段の詩野さんっぽくてニコニコした。この人ほんとにマリさんと同じ人?
 笑いを堪え切れない推しが愛しすぎた。「死後にかけられる裁判で不利になる」「業」で声出して笑った。話のオチを早めに察してしまってすぐに眼鏡を押さえて笑いを堪える体制に入っているのがウケた。

 

・幕間の表情
 「秋」でもそうだったが、「冬」でも他の人が笑っている中、詩野さんだけ澄ました顔をしていた。とってもいい魅せ方だと思う。

 

・リップノイズとペーパーノイズの話
 もちろん圧倒的に、有意に少ないが、「冬」よりも「秋」のほうが少ない。「秋」の時に書いた感想でご本人から反応をもらって、ノイズについて「かなり気を付けた」と仰っていた。収録順が「冬」→「秋」で、「冬」の完成系を見てそれを「秋」に反映させたのかな、と勝手に予想したりした。


◆総括
 色んな要素が詰まった作品だと思うので、もっと深く味わいたい。DVDとかになりませんかね?アルティマニアとか出ませんかね?